東京・市民連合の拡大運営委員会(1/25)報告

東京・市民連合の拡大運営委員会(1/25)報告

市民連合ふくおか・事務局 片山純子があり、市民連合ふくおかからは片山がZOOMで参加しました。

拡大運営委員会は、もともとの東京の運営委員に加えて、衆議院選の比例区ブロック11より各1名は運営委員として参加し広く議論しようというもので、一昨年よりお声がかかり、九州・沖縄ブロックの運営委員として、大分県の方とともに参加しています。
常にZOOM会議で、片山宅に数人集まり参加していましたが、当日は1人で参加しました。
11ブロックのうち運営委員がいなかったのが「南関東」と「北関東」だったのですが、今回より「南関東」の方も参加されていました。東日本を中心に先進的な共闘体制を組んでいる団体の方たちが多く、参考にさせていただいています。方針など詳細な部分は割愛しますが、可能な範囲で報告致します。

久方ぶりに山口二郎さん(法政大)が参加し、冒頭の挨拶がありました。
やや落ち込まれていたとのことですが、「参院選に向けてこれからが本番」「各地域の市民連合の役割は大きい」と話されていました。

福山真劫さんが、経過・情勢・協議事項などの説明。皆さんがきにしていらっしゃる、連合、立憲民主党の動きについても報告がありました。
連合に関して
1/22朝日新聞の報道
「夏の参院選に向け、労働組合の中央組織・連合が支援する政党を明記せず、共産党と連携する候補者を候補者推薦しないなどとする基本方針案をまとめた」⇐大きな波紋を呼んでいる。
安河内JAM会長のtwitterJAMは芳野会長の出身労組)
「これはさすがに誤報です。立憲、国民両党の支援は全く変わっていませんし、野党候補の一本化を真っ向から否定する方針でもありません。そもそも方針決定していません」
前連合会長神津さんのホームページ「おやっと」でのコメント
「噴飯ものの誤報と言わざるを得ません。単なる稚拙さの所感か特定の意図をもってわざと書いたかのいずれしか考えられません」
2月に決定予定のものとのことです。

立憲民主党・衆議院選の1/25総括案をめぐって
毎日新聞などに一部報道がされましたが、確定ではなく、常任幹事会で持ちまわって、これから決定するもののようです。
ですから、確定されたものをみて判断したい、2/5に予定されている全国意見交換会までには判明するだろうとのことでした。
総括案の一部記述が紹介されました。参院選の1人区では「与党と対峙する構図をつくるため」「可能な限り一本化をめざす」と。
※1/24共産党小池晃さんが、民主党へ申入れ。

参院選の野党側候補者について
選挙区の一本化協議、候補者決定、選挙協力体制など決定的に遅れており、それぞれの奮闘が求められていると。
添付のエクセルにあるように、多くは空白区のまま。
32ある参院選1人区のうち、201611選挙区、201910選挙区で勝利。これを維持・上回ることは最低限必要なこと。

高田健さんより
改憲の動きについて
岸田政権は、通常国会で波風たてる法案を出してきていない。早期に予算案が確定し、憲法審査会が頻繁に開催される可能性があると。

以下、中央・政党の動きも大切ですが、それを待っていては遅いと、地方から波を起こそうとする力強い報告が次々にありました。
北海道「市民の風」より、3人区
2019年参院選では3人区のうち野党候補が2人当選(自民が分裂)。
今回もそれを狙いたいが、状況は厳しい。
すでに、共産・国民・維新が擁立し「乱立」。自民候補2人も、前回と異なり調整してくるだろう。
野党(立民・共産・社民)幹部と懇談し、以下の3点を確認。
1.各野党の実力は弱い、「市民の風」も同じ。有権者とつながりながら、支持を広げよう。
2.12ある選挙区ごとにある市民連合的組織は、各地域で根ざした活動をめざそう
3.2016年以来の市民と野党の間での信頼感、絆は保ちつつ。
連合をめぐる報道があってすぐに連合・道連と話し合った。

長野県「市民連合長野」、1人区
1/22に3野党(立民・共産・社民)と市民連合長野が参加しての話し合い「共同のテーブル」を開催した。
衆議院選では5選挙区のうち長野2区(立民候補)のみ当選、4敗となったことについて総括。
3党代表からは「長野方式」を続けたいとの確認あり。
政策については、今回は詳細に詰めるのではなく、大まかな内容でよいから「統一させる」ことを優先し、とくに憲法問題については言及したいと。
立民に対して、こういう政策でやっていきたいと他の野党・市民連合に提起してほしいと。
中央マターにするのではなく、中央に対して長野は独自に進めていくと宣言してほしいことも確認。
統一候補を立てることを確認。

宮城県「市民連合宮城」、1人区
「野党共闘」バッシングがあり動揺はあるかもしれないが、共闘したから負けたわけではないことを確認する場として、12/25集会開催。
集会前には、立民・共産の県幹部ともすりあわせを実施。米山隆一議員の講演、野党当選者が出席。
1月:立民・共産の意思疎通を図る。
2月:立民が候補者の選考委員会を開く。途中では、市民連合宮城は情報共有・意見交換を行い、関わっていく。
3月:候補者決定⇒4月以降に事前活動をスタート。
統一候補として2016年参院選で当選した桜井充氏、当選後に国民民主党をへて自民会派に所属。
市民・野党も「絶対に勝たなければならない」、一方、自民は一本化できていない。
政党中央が、連合がどうあろうと、「桜井、許さん」の気持ちでのぞむ。

滋賀県「市民の会滋賀」、1人区
衆議院選の総括として、前準備は早くから行っていたにも関わらず、「中央マター」とされ活動開始が遅れた。スタート遅れが最大の敗因。
中央の市民連合へのお願いとして
1.政党中央への働きかけを早くに取り組んでほしい。
2.全国321人区の状況を早急に調べ、市民連合の活動についても、中央からの支援があっても良いのではないか。
滋賀県では、昨年末に1回目、この1月に2回目の政党との懇談会を開催。参院選に向けての政策提言、候補者が早急に決まらないのであれば、市民側からの擁立も模索。
「地方から狼煙をあげたい」

大阪府「大阪アピール」、大阪府4人区・兵庫県3人区
衆議院選 15ある選挙区で維新11・公明4。自民・立民なし。大阪・兵庫では「敵は維新」をもっと明確にすべきだった。
参院選に向けて、維新といかに戦うか?
・立民・共産が個々に候補者ほ立てると共倒れへ。立民・共産の野党統一候補を進めたい。
・上記候補者調整について、1/13、府内の「大阪アピール」+13市民連合が一緒に野党へ申入れを行った。
・コロナと医療、カジノ反対、教育問題など、個別課題で維新政治と戦っている市民グループと連携するため、1/22「政策懇談会」を開催(れいわ・大石議員、社民・大椿さんが参加)。

東京都「つなぐ@東京」、6人区
衆議院選では「中央マター」とされ遅れ、大きな敗因。
1.地方で先行して動きをつくっていく。東京では、衆議院選の当選者らと懇談、都議・区議との懇談も開催。
2.中央を変えられるよう、地方から、市民から動きをつくっていくことが大切。

中野晃一さん(上智大)
野党共闘の意義を語るとともに、参院選で自民・維新が勝利したらどうなるのか? を語り、意義づけを強めよう。

廣渡清吾さん
2016年2月5日に、当時の民進党・枝野幸男さんが「野党連携」を表明。そこから始まった動きが、現在のように広がりを持っていることに感動。
「日本の民主主義を変えていく運動」「民意を変える運動」であることに自信をもっていこう。
岸田政権は、波風立てずに参院選に臨もうとしているが、真意は米国の要求のままに、防衛強化・改憲を狙っている。

以上のような話でした。これ以降の予定は、下記のようになっています。
全国意見交換会 2/5(土)14時~
拡大運営委員会 3/2(水)19時~

市民連合ふくおか・事務局 片山純子
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